万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

“初代” 万・妖怪記 第25話

ビリーとそんな因縁があったんだな~

初代妖怪漫画38


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其の三十八

襲いかかる火の粉を熱がりもせず

栗吉はビリーをキリリと睨んだ

 

『どんな理由であれ、俺の友を傷付ける奴ぁ許さねぇ!!!』

 

灼熱から来る幻影か…それとも本当にそこに居たのだろうか…

ビリーは栗吉の傍にあの女陰陽師が立っているのが見えたのだ!

ぼやけているような、だがくっきりと女陰陽師は確かにそこにいる

 

『あっ!!?』

 

ビリーは驚きで思わず声を上げた

陰陽師が凄い術者だったとしても所詮は人間

限られた命は短く、まずはこの場にいるワケがない

 

その幻影が重なってまた栗吉だけになると

栗吉の周りに不思議なオーラが漂い

陰陽師と同じ印術を行う仕草を始めた

 

それはまさにあの時の “万印術” の印そのものだった

 

そもそも万印術と言うのは妖力の高い妖怪が使う術で

人間の術ではない

それを人間の女陰陽師が使っていたと言う事は…

もしやして女陰陽師は妖怪だったのだろうか!?

それなら栗吉がモグラの妖怪であるワケが解る

 

因みに万印術を使える妖怪は九尾の狐と栗吉、その他数少ない限られた妖怪だけだ

 

『砂獣印術・大蟲召来』

 

栗吉が叫ぶと体から無数の雷が出て

周囲の砂がまるで磁石のように雷に吸い込まれていった

其の三十九

初代妖怪漫画39


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砂の嵐が藤蛙の灼熱の炎を消し去ってゆく

そして栗吉とビリーのいる真ん中に砂が円を描くように集まってゆくと

砂の中心に見たことのない種字が映し出され

それが生き物の様に砂に紛れてゆき

くねくねと動き出したのだ!

そして遂には砂の中心に吸い込まていった

 

“ボ”

 

刹那、砂の中から巨大な口が現れて

続いて長く巨大な体がニョキニョキと凄い勢いで

飛び出して来た!

 

これは…!ミミズだ

妖怪のミミズ

頭に古い根を生やし目は退化して見えないのだろうか…ほぼ無いに等しい

巨大な口の中には鋭い牙が生えており

捕食したモノを何でも飲み込んで噛み砕き喰うのだろう…

 

『いやあ~ん、凄いの出たぁ──!!!』

 

そのグロテスクな見た目からか

ビリーはちょっと涙目になって悲鳴を上げた!

 

目には目を、と言う事で藤蛙の対抗策に栗吉が

何故か巨大なミミズを呼び出したのだった

この根を生やしたミミズは栗吉の古い知り合いなのだ

普段は地中に潜っていて出てこないが

大昔、巨大になる前は栗吉と食うか食われるかの攻防していた

出会った頃は30センチ程でまるまる肥えて美味そうだったミミズ…

畑の土を掘る度に現れて栗吉に喰われそうになったが

逃げ延び、その度に大きくなって栗吉と戦う度に

いつの間にやら仲良くなり今では同じ年の良い妖怪仲間だった…次回へ続く!

俺は元人間だからミミズは喰わないぜ!