万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

“初代” 万・妖怪記 第24話

陰陽師もいいよね~♪

初代妖怪漫画36


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其の三十六

 「そうよね…私達人間は勝手過ぎるわね…」

 

陰陽師はうつ向きながら目を閉じてゆっくりとそう言った

言葉を噛みしめるような…それでいて何かを決心したような口調だった

そして言葉を続ける

 

「でも人間だってそんな人達ばかりじゃない、どうか解って…」

 

人間の心を解れと言うのか?

自分たちの心も解ろうとしない人間の汚れた心を

陰陽師の言葉がビリーの逆鱗に触れた

 

「おだまり!!ぶっ殺してやるわぁ!!!」

 

“キー” っと、金切り声を上げて指を女陰陽師に向けると

巨大なヤスデの目が攻撃的に切り替わる

 

それを見て女陰陽師は印を組み何やら術を唱え始めた

 

「ごめん!!!」

 

陰陽師は確かにそういった

今でもビリーの耳に残っている

悲しんでいるようなそんな言葉の謝罪だった…

だがどちらかと言えばその後の言葉の方が耳に残っている、強烈に

 

『万印・封』

 

それこそ万印術だった!

僕の巨大なヤスデは一瞬にして白樺の葉に戻り

ビリーは “いやあああ” と言い残しながら

一瞬にして体が何かに吸い込まれるように別の何かに変えられてゆく

 

「ごめんね…」

 

暗転して記憶も遠くなるビリーが最後に聞いたのは

その言葉だった…

其の三十七

初代妖怪漫画37


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だが許さない。

結局その女陰陽師が自分を封じたせいで

森は切り開かれ住処は完全に失われた

自分は社に祀られたが時が経つにつれて人間達の村が過疎して

その内廃村となった

 

誰もいなくなったその村は荒れに荒れて

人間達に忘れられ置いてけぼりになったビリーは

何百年もその社に埃まみれのまま忘れ去られた…

ずっと一人ぼっちで…

 

『今度はアタいが人間(ごみ)共を封じてあげる♥』 

 

怒りと憎悪がこみ上げる

 

『永遠にねぇ!!!』

 

ビリーは藤蛙に命令する

藤蛙は口に火の粉を溜めるとマグマの様に口の端から零れ落ちる

 

“ゴ”

それを思いっきり栗吉に向けて吐き出すと

炎の嵐が栗吉に向けて容赦なく襲う

まるでビリーの積年の恨みが炎に変化したかのようだった

 

『邪魔するモグラも同罪よ!!』

 

本当にあの女陰陽師に良く似ている事

小賢しくて慈悲深くて…全く小憎らしい偽善者だわ

ビリーの心は憎しみで燃えるようだった

 

『コゲちまいな』

 

強力な炎は周囲を焼き尽くし

焦げ臭い匂いが辺りに充満する

 

変化したとは言え流石の栗吉もこれでは

ただでは済まないだろう!

 

向かって来る炎の暑さに栗吉の黒髪が揺れる…次回へ続く!

ガマの油だ──★