万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

“初代” 万・妖怪記 第23話

ワシもこう見えて変化妖怪だず~★

初代妖怪漫画35

☟ブログ制作するなら☟

其の三十五

 尖葉子のビリーは変化した栗吉の姿を見て

あの女陰陽師を思い出した…

ビリーにとっては苦い記憶なのだろう

目の中は血の様に赤くなり

美しい顔立ちがみるみる怒りで鬼の形相になっていった

 

「全く…あのクソ女をおもいだしちゃうじゃない…」

 

ビリーは思い出を語り始めた

 

その昔、ビリーは人間達と共に共存して住んでいた

深く青々と茂った白樺の大樹がビリーの住処だったのだ

温厚で陽気な白樺の葉の妖怪だった

 

だが、そこを人間達が突然土足で入って来て開拓を始めた

ビリーの森は木々が倒され、荒らされ、平穏な日々はもはや無かったのだ

 

共に森に棲んでいた妖怪達は人間と争う事を避け自ら

その場を去っていったのだが、ビリーはそれを許さなかった

何故なら何百年も先に住んでいた自分たちを除けて

後から来た人間共が図々しくも勝手に森を荒らし自分たちの家を建てる

許すものか…いや、許されるハズがない!

 

ビリーは妖怪だ…だから術を使って人間共に逆襲する事にした

巨大なヤスデに乗り木を切り倒そうとする人間を蹴散らす

そして時には殺す事もあった

それ程までに憎んでしまったのだ

 

人間達は困り果て、尖葉子のビリーを退治出来る者探し

ある日ようやく連れて来る

 

それがあの栗吉にそっくりな女陰陽師だった

 

「葉子…貴方は何故人の里ばかりを襲うの?」

 

巨大なヤスデに乗ったビリーに女陰陽師は優しく問いかけた

だがその言葉がビリーの逆鱗に触れた

 

『何が人の里よ!!元々はアタイ等妖怪の住んでた森でしょうが!!!』

 

まくしたてる様にビリーは叫んで中指を立てて更に続けた

 

『住み処を荒らしといて勝手な事ぬかんじゃないよ!!』

 

ビリーの怒りは頂点に達していた…次回へ続く!

ビリーの気持ち良く解るだず~