万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

“初代” 万・妖怪記 第20話

魂だけにオタマジャクシ

初代妖怪漫画31

其の三十一

 『坊やの体は今、アタイのモノなの♥』

 

尾をもたれていたキクが頭に飾ってあるオタマジャクシを

自分の顔に近づけて “(*´ε`*)チュッ” っと軽いキスをする

 

「だ・か・ら、この姿が坊やの魂ってワケ♥」

 

ビリーは喜々として栗吉に言い放った…

要するに体と魂は別になっていて

体と思考はビリーに取られているが、キクの魂はまだキクのままと言ワケ

何やら良く分からないが今見ている変なオタマジャクシは

“キク坊” という事か…!

 

そんな事を考えながら変なオタマジャクシをじっと見ていると

“はっ” と変なオタマジャクシが気が付いて目を開けたのが解った

 

キク…いや、変なオタマジャクシはキョロキョロと辺りを見回して

かなり狼狽しているようだ

自分の体を水かきの付いている小さい手でペタペタと触ると青ざめて叫んだ

 

『ほああ──っ!!!何じゃこりゃ───!!?』

『俺、水掻き生えてるぅ───!!?』

 

自分の水掻きの付いた手を見てショックを受けたキクは

 

『うおおおっ!人間に戻りて───!!』

 

“ビッタンビッタン” と暴れてビリーに小さな抵抗をした

 

(本っっっ当に幸薄いヤツ…)

 

その様子を栗吉はポケーっとしながら見ていた

 

そのスキをついてビリーが突然、自分の左手に呪を掛けると

左手から立ち昇る呪の黒い煙が次々と禍々しい形の妖怪に変化する

オタマジャクシの姿をしたその禍々しい妖怪達は

鋭い牙を生やし栗吉の方をみてヨダレを垂らしている

 

『ボーっとしてちゃ危険よん♥喰らい尽くせ!!葉術・尖御玉!!』

 

ビリーの命令でオタマジャクシ達は一斉に栗吉に襲い掛かった…次回へ続く!

このオタマジャクシ共可愛いくない~!