万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

“初代” 万・妖怪記 第14話

出ました!オネエの妖怪!?

初代妖怪漫画25

其の二十五

不穏な妖気が辺りを取り巻き、突然静けさが訪れる

全ての光藤の葉を体に纏った妖怪は変化を終え

暗い霧の中からその姿を現す…

 

「やぁっと外に出られたわぁ♥」

 

声も髪の色も、人間の青年キクと全く違うその姿は

妖怪・尖葉子のビリーそのものだ!

 

「この坊やに感謝ねぇ♥」

 

全く感謝等していないだろうが

ニヤリと笑みを浮かべキクの体を奪ったその妖怪はしれっと言う

 

「手前ぇ何者だ!!」

 

その言葉がカンに触ったのか、珍しく栗吉が怒った口調で叫ぶ

 

「キクとスズを元に戻せ(ついでに爺さんも)」

(わち!?ついで)

 

葉にされたお鈴を握りしめ栗吉は尖葉子のビリーに詰め寄った

無意識とは思うが金爺さんを思いっきり踏んでいる…

 

焦ってもいた…

 

何故なら妖怪に体を取られてしまうと魂(心)まで遂には染まってしまい

本当に妖怪になってしまうから

 

しかも相手はかなりの妖力の持ち主…

もしかするとこの時点でキクの魂はこの妖怪に喰われてしまっている可能性が高い

 

実は栗吉がキクをヒカリ藤に連れて来た理由は

ヒカリ藤の花の蜜が、妖怪を祓う特効薬になるからなのだ

まだ憑き物の内なら祓えると思ったのだが…

 

こうなってしまうともはや手遅れかもしれない。…次回へ続く

キクの体を奪った妖怪と戦いが始まるぞい!