万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

“初代” 万・妖怪記 第11話

中盤に差し掛かってきましたな!

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其の二十二

藤の大樹の横からしなびた老狸がスッと現れた。

 

「見慣れぬ奴がおるにゃ」

 

“あふぇっ あふぇっ” と言う独特の笑い方をしながらキク達に近づいてくる。

 

この古狸は妖怪の里の長・豆狸の祖父で古狸の金時と言う

歳は悠に千年は越えているだろう…

古狸の金時がいつも飽きる程に昔話をするので栗吉も豆狸も最近では

話を空聞きしている始末だ…

平安時代の話が特に金爺のお気に入りらしい

 

「何してんだ?金爺ぃ」

栗吉は良く知った古狸に近寄り雑な挨拶をした

 

「スズたんに会いたくてにょ~♥」

この歳でまだそんな余力があるのかと栗吉はいつも思う

と、その刹那

 

“ぼふ”

と、大きな音を立ててキクが」元の人間に戻ったのである!

「あ!!戻った!!!」

突然変化が解けた事にキク自身が驚いて思わず声をあげた

 

「やだ♥イイ男じゃない♥」

スズは人間に戻ったキクを見て “あらまぁ♥” と目をトキメカせた

 

栗吉がきゃあきゃあするお鈴の横にちょこんと来て

着物の裾を引っ張りながら

「取り憑かれたんだとさ、葉っぱ妖怪に」

と、事の経緯を説明した

 

「んまぁ~可哀想に♥」

しゅっ、と寄り添ってキクの頬に“ちゅっ” と、キスをする。

 

『♥』

可愛い女子にあまりモテた事が無いキクは

嬉しすぎて全身に鳥肌が立つのだった! 次回へ続く★

 

一枚ずつ更新します ḿ_ _ḿ