万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

第一話 一度やってみたかった妖怪 その三

妖怪漫画7

初の超常現象に会いました

静まり返った深夜2時の道路に季節外れの猫じゃらしが

これでもかと言うくらいに生え始める!

 

「えええッ!!?初超常現象!」

 

パニックになって思わず大声で叫んでしまった。

だがどの家も起きた気配がない

まるで私の声など聞こえない別の世界に入り込んでしまったかのような

そんな静けさの中、猫じゃらしだけが周囲に生え続けている

 

こんな事は見たことも体験したこともない

夢なんだろうか…?

夢にしてはリアル過ぎる。ゴミ捨ての帰りだし

 

そんな事を考えていると目の前にボワっとした黄色い光が現れたのだ!

そのボワっとした黄色い光はまるで人の姿の様で

ひょっとしたら宇宙人でも現れたんじゃないかと思って

どきどきと怖さが増してくる。

 

足が震えて止まらない

妖怪漫画8

これは…もしかして猫好きの保谷田の婆さんの霊ではないのか?

それとも未確認生物なんだろうか⁉

 

あ、保谷田の婆さんていうのは

保谷田の婆さんは石清水の爺さんの手前に一人暮らししていた婆さんで

孤独死した婆さんなのです。

 

娘との折り合いが悪く私と母ちゃんがいつも一緒に買い物に行くのを

羨ましそうに見ていたのが印象的で…

未だに家はそのまま残されていてそれがまた三つ目地蔵のゴミ捨て場の側にあるのです

 

保谷田の婆さんにしろ未確認生物にしろどっちにしろ怖い!

しかしここまでハッキリと出てくれたんだからその姿を

見ておかないと

 

「いや!怖がるな自分!!!」

 

自分に言い聞かせる

 

「その正体この両の目でしっかり見てくれるわ!!!」

 

足ガクガクしながら一生懸命強がる

体は正直だ。

強がっていても足に来ている*1

正体は…⁉

妖怪漫画9

気が付くとさっきまで風すらなかったのに

2月にしては生暖かい風が吹いてくる

 

ぼんやりとした光が薄くなってゆき

真ん中にしっかりとした人の形が現れるのが解った。

 

“さぁぁぁぁ” と、吹く生暖かい風が猫じゃらしを揺らし

静かな住宅がまるで猫じゃらしの草原の様だ。

 

その風が光を払ってゆくと

ぼんやりした光の中に誰かが現れて来た⁉

 

人間に見える…

 

猫じゃらしと共に髪が風に揺れている

女性の様だが…怖くてあんまり見たい気がしない

むしろこの現象はきっと夢なんだと思いたいが

結構ハッキリ目に見えている。

 

深夜二時の丑三つ刻だ

何が起きてもおかしくない。

二時は多分色んな魔物とかそんなのが活発になる時間なんだろうな

全く関係ない事を考えて気を紛らわそうと目をつぶった

 

気が付けばゴミを捨てに行っただけなのに結構な時間が

経っている気がするけども…

帰るに帰れません。(次回へ続く)

一体この光は何なんだい⁉

*1:;'∀'