万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

第一話 一度やってみたかった妖怪 その五

妖怪漫画12

笑う猫娘。可愛いけどさ~(;'∀')

怯える私に目線を合わせて

ネコマタ猫娘は “にっこり” と凄く良い笑顔を見せてくれた

笑顔を返す事はこの引き攣った顔では難しい…

 

でもどうやら敵意はないらしい

それに笑顔がカワイイ💖

目の前に妖怪がいるなんて事等忘れてしまいそうだ

声が聞こえるんですけど!!!

妖怪漫画13

よ…妖怪!!?

折角萌えの笑顔で怖さが半減したと言うのに結局目の前の

超常現象を思い出し怖さが増してくる

 

【見えない、見えな──ぃぃ!!!】

 

(可愛いけど、怖え──)

 

そう思って自分の目を手で塞いでそうやって暗示を掛ける

見えなければ怖さも半減するだろう

大体私は小心者のチキンおばさんなんでね。すんません。

 

『に゛ゃ────』

 

急に轢かれた猫の断末魔の様な声が聞こえる

何だろう、マジ怖え!!

 

『ひいいッ』

 

声に驚いて思わず霞んだような悲鳴を小さく上げる

目を塞いでいた手も結局離してしまったし

体が思わず声のする方を向いて確認する感じになっている

 

いや、あんまり見たくないんですけども (困)

太ったネコマタでした、いや、怖いって

そ~~~っと…

恐る恐る声の方を見る。

ネコマタ猫娘の声だと思うがあの姿から野太い声が想像出来ない

って言うかもっと可愛い声が良かった

 

そんな事は置いておいて

あの声からするともしかして

ネコマタ猫娘からデカい化け猫になってやしないだろうか

それが怖いのだ!

意を決して見てみよう……

妖怪漫画14

………は!?

 

思わず目を閉じてもう一回目の前のソレを見直す

 

『んな゛ぁぁ─ぁ─ぁ…』

 

アレ!?

 

それは間違いなく太ったただの黒っぽい猫じゃん。

目の前にいるのはさっきのネコマタ猫娘ではなく

ぽっちゃりと良く肥えた黒っぽい猫なのだ。

この猫ならこの声は合っている。

 

と言うか、ネコマタ猫娘は消えあの凄い超常現象も

何も無かったかの様に静まり返っていつもの閑静な田舎の住宅街に戻っている

 

あれは私の目の錯覚だったのだろうか

夜勤明けで疲れていて、妖怪ばっか描いているいるから

変な幻覚を見たって事だろうか…!?

 

まあでもいつも何も無いゴミ捨て時間に

肥えた黒色っぽい猫に出くわしたと言う不思議な事もある。

あ、この猫黒っぽいけどちょっとだけ灰色が混ざってる

雑種かな…

野良猫の割には肥えて毛並みも良いから飼い猫なのかな…

私も肥えてるけどこの猫も結構いい肥え方だ

 

私は暫く目の前の肥えた黒っぽい灰色が混ざった猫と

見つめ合うのだった (次回へ続く)

肥えた猫だってのかい!?