万の妖怪記

妖怪達の住む異世界に迷い込んでみました。

万の妖怪記

“初代” 万・妖怪記 第14話

不穏な妖気が辺りを取り巻き、突然静けさが訪れる 全ての光藤の葉を体に纏った妖怪は変化を終え 暗い霧の中からその姿を現す… 「やぁっと外に出られたわぁ♥」 声も髪の色も、人間の青年キクと全く違うその姿は 妖怪・尖葉子のビリーそのものだ! 「この坊や…

“初代” 万・妖怪記 第13話

『にょ!?』 「え!?」 “ぺたん” と、金爺は頭に、お鈴は豊満な胸に突如として白樺の葉がへばり付く それは妖術の掛けられた呪いの白樺の葉… あの葉っぱの妖怪が得意とする葉呪である!! ぼふ───!! 驚く程の強力な妖力によって金爺とお鈴は あっと言う…

“初代” 万・妖怪記 第12話

『スズたんのチッスがぁ~!!!』 突然気が触れたかのように金爺絶叫する 金爺はお鈴のファンクラブ第一号でヤバイ位熱狂的なのだ! そのお鈴ちゃんが、何処の馬の骨とも解らない人間の若造の頬に進んでキスをした しかも、自分達には頂いた事の無い清らか…

“初代” 万・妖怪記 第11話

藤の大樹の横からしなびた老狸がスッと現れた。 「見慣れぬ奴がおるにゃ」 “あふぇっ あふぇっ” と言う独特の笑い方をしながらキク達に近づいてくる。 この古狸は妖怪の里の長・豆狸の祖父で古狸の金時と言う 歳は悠に千年は越えているだろう… 古狸の金時が…

“初代” 万・妖怪記 第10話

『ああああ!!早ええ───!!!』 すさまじい速さで空を飛ぶヒカリスズムシ 飛行機を飛ばした時位ある、時速は80キロ位だろうか? 窓ガラスやシートベルトがあるモノと違い、そのままただ乗っているから 風圧がモロに体に掛かる。 もはや落ちないようにし…

“初代” 万・妖怪記 第9話

「…てワケで載せてってくれスズ」 栗吉の家を訪ねて来たばかりのお鈴に唐突にお願いする 『はぁ!?嫌よ!!』 泥の石鹸を貰いに来ただけなのに急な事を言われてお鈴は苛っとして叫んだ まあ、そうだろう。 話は変わるが 栗吉の “泥の手作り石鹸” は妖怪女子…

“初代” 万・妖怪記 第8話

伝説宝「三宝」 それを見つける事はお宝ハンターにとって最高の栄誉 金色の葉と花、その蜜は永遠の若さと寿命を与えると言う 【光藤】 七色に輝く羽根に透き通る声…生きた宝石 【ヒカリスズムシ】 煎じて飲めばどんな病も呪いも瞬く間に治癒する神の万能薬 …

“初代” 万・妖怪記 第7話

「一か月前、俺は古文書に挟まってた地図の島を探し当ててな…」 変な葉っぱの妖怪になったキクはポツリと話し始めた。 キクはお宝ハンターの資料室で古文書を見つけこの三宝の一つがある場所を 突き止めたらしい…が その場所はもはや誰もいない廃村で不気味…

“初代” 万・妖怪記 第6話

栗吉の言葉にキクは我に返る 「え…!!?灰鼠島!!!」 お宝ハンターの間では有名な世界で最も最高のお宝があるとされる場所… 「まさかここが、伝説の三宝が眠る幻の島!!?」 キクは興奮した 偶然とは言え伝説の島に辿りつけるなんて!! お宝ハンターと…

“初代” 万・妖怪記 第5話

“非常食” にすると言われて変な茶色い毛玉の生き物に食われると思って 少しテンパったキクだが どうやら今はそのつもりがないらしい。 茶色い毛玉の生き物は下手な鼻歌を交えながら 囲炉裏の前に二人前の夕飯をどんどん用意していく 良く見れば、この小さい…

“初代” 万・妖怪記 第4話

自分より大きくて重い人間の青年キクを籠に背負って 栗吉は自分の家に戻った。 昔ながらの藁拭きの屋根だ ぐったりしているキクを布団に寝かせてから兎に角腹が減ってきたので 夕飯の支度を始めた。 茄子の糠漬けを出したり味噌汁を囲炉裏の鍋で煮込んだり… …

“初代” 万・妖怪記 第3話

暴れツチガメの朱美が栗吉と豆狸に狙いを定めで喰おうとした その時─── 栗吉と豆狸の頭上を轟音を上げながら何かが掠め通ってゆく 『ガン!!!』 首を伸ばしかけた暴れツチガメの朱美の頭目掛けて 硬い鳥のような物体がぶつかってきたのだ! 「あっ!?」 …

“初代” 万・妖怪記 第2話

お宝ハンターの青年、キクが大変な目に遭っていた頃、鼠の形をした島 『灰鼠島(はいきゅうとう)』では、不思議な生き物の影が二つ… 沼から出る霧の中、大きな岩に腰を掛けてゆっくりとくつろいでいるようである。

“初代” 万・妖怪記 第1話

俺が主人公の漫画だぞ! 妖怪とは浮世絵や、昔話なんかに出てくる人間が作り出しだ 架空の生き物と思ってはいないでしょうか? それこそ、思い込みというもの。 妖怪は太古の昔から人間のすぐ傍にいて、それは今も変わらず存在しています。 え?そんなの見た…

初めてちゃんと描いた漫画 『万・妖怪記』

初めて描いた漫画のキャラ紹介をするよ 若い頃に描いた、大好きな妖怪の漫画、初代『万・妖怪記』 新しい設定の漫画を描く前に、初心に返って載せてみる事と致します。 と、言っても新しい設定の妖怪漫画もまだ殆ど描いていないのですが… 自分なりに一生懸命…

第1話 一度やってみたかった妖怪 その壱

それは深夜の出来事でした…! 妖怪に出会った話をする前に私が家の話を少しさせて頂きます。 私の家は借家の一軒家なんですがね、結構古い家なので色んな処にガタがきてるんです 特にドアが凄くって、開けたら壊れるんじゃないかってぐらい。 鍵も掛からなく…